土味を生かしたデザインが、ほっと和む楽しい器。
荒土(あらつち)の器とは・・・
鬼丸翁明の独自の作品開発にあたり、着目したのが”土味”でした。
小石原でとれる土の精製前のもの(荒い砂が多く残っているもの)を使うことで、陶土の持っている本来の魅力を引き出そうと試みたものです。
精製前の土でろくろ成形を行うと、土の粘りが弱く成形後に崩れてしまう点や、実際に焼きあがっても手触り、口触りを砂目が邪魔してしまったりと、難点が生まれました。
10年もの歳月をかけ、それを一つ一つ克服し、現在の料理の映える素朴で魅力ある荒土陶器に仕上げていきました。
翁明の力作であり、根強く人気のあるシリーズです。